主治医の暑中見舞いカードに、“たまにはゆっくり星空を眺めたいですね” と書いてある。星空は南十字星とオリオン座以外あまり興味がない。まして星と星を線でつないで形を作るのは、すごく苦手だった。どうしてそういう線のつなぎ方をするのか、なぜ隣の星ではいけないのか納得できず困った。と言うわけで星座に関しては、プラネタリウムも天球儀もあまりいい想い出がない。その反対に月は好きだ。海外にいたとき、月を見て「この月も日本で見ている月も同じだなんて、不思議だなぁ・・・」とよく思った。ついでに月と言えば、学生時代第2外国語の授業で先生が突然「炭坑節」を歌い出した。盆踊りで有名なその歌が、単純に月について唄っているのではないことを知って驚いた記憶がある。子ども達を盆踊りに連れて行き炭坑節を聴くと、いつもあの授業を思い出した。母になった私と授業を受けている私が混在しそうで困ったけれど・・・。