6月初旬まで、PTA関連の行事が続く。高校のPTA役員会と子ども4号の家庭訪問をほぼ並列処理する。子ども4号の担任は、卒後3年の若いお姉さんだ。副担として昨年の担任が同行した。玄関を開けると、副担のη先生が「まぁ、お母さまっ!」と覗き込むように挨拶してくる。そして肝心の担任であるε先生は、ドテ~ッと立っている。子ども4号はバツが悪いのか照れているのか、玄関に出てこない。先月の実力テストの結果を見せ、進学先について保護者の意向を聞いてくる。もう何度も同じ舞台を踏んでいるせいか「学費の安い公立に行って欲しいです。どんな公立高でもいいですよ。勉強は河☆塾で効率よくすればいいですしね・・・」と本音トークをしてしまった。実際、私立の学費は高い。そして中・高一貫の学校だと、生徒の社会的な階層も限られてくる。多感な時期に、同じようなback groundで育った子ども達だけと過ごすのはいかがなものか・・・といつも疑問に思う。貧乏人のひがみかもしれないが、同級生のU子も同じ事を言っていた。彼女の場合「公立の男女共学にしか行かせないわ。だって娘の男を見る目が曇ってしまうでしょ?」と揺るぎない信念を持っている。恩師のお子さんもそうだった。中学まで地元の公立。そして私立T高に合格したが、公立A高校に進んだ。どうやら先生の強い意向が働いたらしい。どちらが正しいというわけでもないが、世の中を複眼的に見られるようになって欲しいのが、母親としての願いだ。