お気に入り「特急田中3号」が始まると、子ペンギンは、TVに釘付けだ。と言いたいところだが、実は気もそぞろに周囲を動き回る。ストーリー展開を彼なりに追ってはいるものの、両手は忙しなく電車を運転する真似ばかりだ。鉄道オタクにとっては、たまらない内容なのだろうか。番組では様々な種類の電車が登場し、子ペンギンの蘊蓄を拝聴するハメになる。主人公の田中くんではなく、その友人達が気になるらしい。彼に言わせると「引っ込み思案なヤツら」なのだそうだ。その後「探偵ナイトスクープ」と「未来想像堂」をハシゴして見ている。ヤレヤレ、1週間が終わると脱力していると、こんどは子ども1号が家の中をウロウロしている。「どうしたの?」と聞くと、また花粉らしい。私はずっと薬を飲んでいるので気にならないが、たぶんイネ科の花粉が飛散し始めたのだろう。周囲を緑地や公園に囲まれているので、すさまじい花粉に見舞われる。家族の中で一番花粉に弱いのが私、次に子ども1号・・・と続き、生憎ダンナは圏外にいる。花粉も嫌だが、この時期気になるのが気温の上昇だ。気温の上昇とともに、過敏さが増す。そのため、タンクトップと短パンという恰好で家の中をウロウロする。できれば髪も全部切り落としたい・・・と何度も誘惑にかられる。そう言えば、1歳前後の写真を見ると、私は坊主刈りにされている。母は先見の明があったのだろうか。