子ペンギンが新聞を広げ「モーツアルトとくじら」の記事を読んでいる。「アスペルガー症候群の人が~~」と、何か不満げな顔で話してくれる。思わず「アスペルガー症候群って何?」と聞くと、完全にスルーされる。聞く方が野暮だった。そして夜に義母から電話があり、送ってもらった食糧へのお礼を述べる。姪っ子の卒業式が今月末にズレこんだと義母が嘆く。どうやら履修漏れの対象になったらしい。慰めのつもりで、義母に「お母様、大手予備校のない田舎の高校では、否が応でも受験指導に力が入ってしまうのでしょうね」と言う。すかさず義母が「こちらの高校とN市の高校は、どう違うのかしら?」とツッコミをいれてくる。しぶしぶ「それはですね~・・・」と官僚の答弁みたいな受け答えをする。義母の好奇心も相当な物だ・・・と妙に安堵する。夕食後、NASから送られてきた郵便物を整理すると、アンケート用紙があった。今年の英国自閉症協会のキャンペーンは、成人当事者へのサービス改善らしい。そこで18歳以上の当事者か18歳以上のASDの保護者が、質問紙に記入するようお願いが書いてある。最初のページから読まなかったため、ついのめり込んで読んでしまう。さて、どの程度答えようか考えながら2ページ目をひらくと、居住区域が英国内に限られていた。いつもの早とちりに苦笑しながら、実は書かなくても良いOverseas Memberであることにホッとする。