午後からN市立の高等学校PTA指導者研究集会にかり出される。PTA会長に「何か発言しないといけませんか」と聞くと、黙って聞いていれば大丈夫と言われた。N市立高校の中で、昼間定時制はうちの学校だけだ。受付の先生も他校はスーツなのに、K先生はいつもとかわらずラフなジャケットにパーマのかかった頭でにこっと笑いかけてくる。先生と保護者の距離が近くて話しやすいのが、うちの学校の良いところかもしれない。ひたすら2時間眠るつもりだったが、K先生が昨年の例を教えてくれた。「発言者が無いと、各校順番にマイクが回るから気を付けてね。で、良い機会だから、キッチリ発言してくださいね~」と先々の見通しを親にまで伝えてくれる。さすがPDD人口密度の高いわが校の先生だ…と1人でこっそり満足感に浸る。案の定、各校のPTA役員にマイクが回ってきた。一応準備をしていたので、うちの学校の特色と課題への取り組みを紹介する。ついでに発表者への礼として質問をした。ついしてしまったと言った方がいいのかもしれない。マイクを持ったら、人が変わるのは昔からだ。カラオケボックスだろうと階段教室だろうとCOE・学会だろうと、ひたすら話し続けてしまう。相手が困るだろうとまったく考えていないのが、私の困ったところだろう。発表者の苦笑いと共に豆腐の門に頭をぶつけたような答えが返ってくる。あ、いけない!と思い「ありがとうございます」と言って幕を閉じる。行きの地下鉄でOCDの論文を読みふけったせいだろうか。