日曜日はS短大H先生の講演会に行った。自閉症の啓発に関する講演会は随分増えたが、就労・法律関連はまだまだ少ない。H先生が話されたのは「犯罪被害者・加害者にならないための支援とは?」だった。Self Advocacyをどのように展開するのか、興味深い内容だったと思う。地域の中に安全のkey personを点在させておくことは確かに重要だ。それには親や関係者が社会の人に子どものことを伝えておく必要があるだろう。H先生は「地域の中に親の代わりになってくれる人を作っていく」ことの必要性を説かれていた。高機能の子どもを持つ保護者で、子どもが健常児と間違えられることを誇らしげに話す人たちがいる。それは学校などの守られた領域のみに通用するにすぎない。社会に出れば高機能であるために誤解されることがいかに多いだろう。普通に見える幻想を捨て、普通ではないことを地域の人々に知ってもらうことが必要なのだろう。それには、保護者として子どもを客観的に見る力も要求されるのかもしれない。先週の忙しさでBurn outしそうになった私には、数時間の講演が心身共に応えた。