今夜の子ども達は火が消えたように静かだ。1人が学校キャンプに行き、明後日まで兄弟に欠員ができた。わずか1人がいないだけで、これほど静かになるとは思わなかった。残った子ども達はそれぞれ自分の世界を作ってしまい、いつもとひと味違った様子を見せている。大食いでおしゃべりな子どもが抜けたのは大きな要因だが、その子しかできない役割があったのだと気づいた。私はほんの少しだけ物理的に余裕を得たが、その代償なのか奇妙な夢を見て一日疲労感を抱えることになってしまった。それは留学から始まった。学生達のゲームに参加することになった。高い円形タワーから各チームがパラシュートを抱えて飛び降り、着地したときにキーワードを言うというものだ。上手く着地し、キーワードをよどみなく言えないと失点となる。私たちのチームは"You do make a chocolate"というキーワードだった。誰がどの単語を言うのか随分もめた。やっとのことで私の言う単語は"do"に決まった。そしていよいよ試合なのだが、なんとか着地しキーワードを皆で叫んだ。飛び降りたときの緊張感が、いつでもどこでも蘇るのには閉口した。夢が全編英語だったのも疲れた一因かもしれない。そろそろキャンプは消灯時間だ。