初夏のような一日、地下鉄も建物も冷房が効いていた。
午後からGyneに行き、一ヶ月ぶりのLeuplinと検査を受けた。受付のKさんが産後復帰し、また遊ぼうと誘ってくれた。数年前だったか皆でカラオケ三昧をして、共通の話題で盛り上がったことがある。このところカラオケにも行かず、真面目に母親業をしている自分に苦笑するばかりだ。ストレスがたまって聴覚過敏にならない限り、カラオケで歌うのは好きだ。3年前まではカラオケによく行った。1人で2時間歌うときもあったし、グループで騒ぐこともあった。お気に入りのカラオケ屋が運悪く娘の通学路に入ってからは、なんとなく自粛気味になってしまった。あの頃は大人ばかりでなく、子ども達と歌うこともあった。子ペンギンはカラオケが大嫌いなので参加しなかったが、障碍のある子ども達と親でカラオケを楽しんだ。初めてのときマイクを握って離さなかった子も、回数を重ねると順番が待てるようになっていった。中座するときも「ちょっと失礼」と行って前を通るようになった。彼らの成長に合わせて、歌う曲目もアニメソングから流行歌に変わっていったのも面白かった。
あるとき新曲のレパートリーがなくなり、焦って某アイドルのデビュー曲を振りつきで歌ったことがあった。あまりのショックにある子は母親の顔を覗き込み、ある子はポカ~ンと口を開けた。それが各子どもの障碍特性にみあう反応だったせいか、その光景はいつも鮮やかに蘇る。
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