明日も検査になった。一旦ダウンした私というシステムが、かくも脆弱だとは思わなかった。子ペンギンの好きなコミック誌を買うついでに、珍しく私も雑誌を買い求めた。たまに立ち読みをする「日経ビジネスAssocie」だ。毎月2回発行だが、時々企業による職場環境の工夫や、仕事を視覚認知的に進める方法などを紹介する。今回は「見える化-あなたの知的生産力を高める論理ツール-」の特集だった。要するに、仕事の流れや問題点を、視覚的にあぶり出すことにより、効率性を引き上げるということらしい。いくつかの実用的な工夫は、自閉症児にも応用できそうだ。例えば、写真カード、ネットワーク・マップ、ポスト・イットによる優先順位の表示、因果関係を可視化するフィッシュ・ボーン・ダイヤグラムなどは、学校だけでなく家庭でも使えるだろう。また、「見える化」お助けツールとして、リマインダー、スカイプ2.0、サイトスニーカーetcも紹介されている。手元でいつもスケジュールを確認できれば、自閉症児は次に何をするのか、あとどれだけ課題をすれば遊べるのか知ることができる。それは見通しを持った生活と子どもの安定を保証するだろう。いつも思うのだが、教育が理想論に走り、実学を疎んじる傾向にあることだ。理念や理想では、子どもは動かない。これから何をするのか、どうやれば出来るのか、事前に教えることはいけないのだろうか。自力で課題をこなすことも大切だが、教師と生徒が一緒に取り組み、成果を喜び合うことが教育なのではないだろうか。Educateの語源を問えば、当然だと思う。