いつもの知り合いと1週間の愚痴を披露しあった。
世間から隔絶された場所で、世の中に今ひとつ馴染めない人間達が集うこと自体がOddなのかもしれない。私たちは少なくとも自分たちがOddだと自覚している。しかし、私たちよりはるかにOddな人たちが世間にいくらでもいる。いつか父ペンギンも分類上その範疇に加えたいと思っている。一番印象的なEpisodeは、私が入院したときのことだ。術後目を覚ましたのが深夜になってしまい、側には誰もいなかった。何故か分からなかったが、とにかく動けないのでしばらく待つことにした。翌日の午後、父ペンギンが病床にようやく現れた。側に付き添わなかった理由を聞くと「院内アナウンスで『面会時間の終了です。お見舞いの方はお帰り下さい』と言ったから」と涼しい顔で言ってのけた。つれ合いに愛想を尽かし、私は入院中持参したPCで論文を書いた。もう1人、知人から聞いた某先生のepisodeがある。強烈な個性で知られた某先生だが、ようやく結婚することになった。披露宴のキャンドルサービスで、新郎新婦が式場に現れた。日頃合理的なことが大好きな某先生は、新婦にむかってこう言った「ほな、あんたはあっち側、僕はこっちのテーブルを回ろうか」と。
式場関係者にその場で止められたのは言うまでもない。