欧州から来た学生は、たいてい数カ国語を理解する。
そして彼らの異文化への接し方も、自国文化を押しつけるでもなく、かといって他の文化を拒否するわけでもない。お互いの存在を認めつつ、文化的差異に優劣をつけないことが、自然にできているようだ。彼らと初対面の時、私たちは何語を話せるのか、お互いに伝えあう。彼らも私も2~3カ国語は使えるので、学問以外にどの言語を最優先に使うかも決める。教師と学生の使用言語をmatchingするのだ。共通理解には、英語以外の意志疎通手段として、自分たちの得意とする外国語を使うことになる。お互いの歩み寄りは、良い学習条件を構築できる。ひるがえって、子ペンギンはどのような環境にいるだろうか。クラスでの存在は否定されていないが、共通理解を促進するための歩み寄りは、まだまだかもしれない。一歩を踏み出すのは、思うほど難しいことではない。