天橋立駅から京都に着くまで2時間あまり、途中から乗車した爺さんのグループが猛烈に賑やかで圧倒される。関西のオバサンは騒がしいと思っていたが、お爺さんもそうだとは予想外だった。指定席なのに、空いているからと勝手に席をとる。車掌が検札に来ても悪びれず、あっけらかんとしている。お喋りの内容はサミットから行きつけの料理屋の噂まで、よくまぁ話が途切れないな・・・と思うくらいだ。私の真後ろで騒ぐので、嫌でも耳に入ってくる。酔っぱらっているわけでもないのに、あのノリの良さはどこからくるのだろう。「関西で就職したら、毎日冗談が聴けて面白いのかな?」とずいぶん昔職場の先輩に言ったことがある。すると「関西は人間関係が濃厚で苦労するよ」と忠告された。たしかに場の空気を読む力は、この地域よりも求められるのかもしれない。