夏休み最後の土曜日。子ペンギンと日本語を話すのにウンザリし、午後の勉強も放り投げ映画を見に行った。ダンナの定期券を更新するついでに“Sicko”を伏☆のミリオン座で見る。今日は千円で映画を鑑賞できる日だ。そのせいか夕方なのに、大勢の人がロビーで待っていた。華氏911はオリジナルをキャンパスで見たけれど、こんどは日本語字幕がついている。そして米語に英語そしてフランス語にスペイン語と次々に耳に入ってくる。大まかなあらすじは予測できたので、感想としては「あぁ・・・やっぱりね」だ。それよりもフランス人の医師が“solidarity”と言ったことが強く印象に残っている。アメリカのような極端な個人主義ではなく、フランスはお互いに助け合う社会という意味で使ったのだろう。あれこれ考えていたら映画が終わり、感傷的になる余裕もなかった。泣けない私は、やはり変なのだろうか。