G市の実家に行く。子ペンギンと一緒に、彼の愛してやまないM鉄特急に乗った。M鉄G駅に着くと、子ペンギン一人で改築された駅舎の探検にそして私は実家に向かう。彼にとって祖父母よりもM鉄の方が魅力的らしい。ホームで別れ、その後子ペンギンはN市に一人で戻った。鉄道の世界では、子ペンギンは活き活きとしている。今ひとつ自信のないコミュニケーションも、積極的にとっている。そんな彼を羨ましく思いながら、久しぶりに実家の両親を訪ねた。妹夫婦も合流し、娘達がいなくなった家が賑やかになる。しかし38℃を超える暑さにバテ、その上いつものよい子を演じる習癖に心身共にグッタリしてしまった。ASDの世界とかなり縁遠い妹夫婦は、フツーの様子で老親に接している。対照的に、私は必要以上に肩肘を張り近況を両親に報告する。もう子どもではないのだから、よい点を取る必要もないと分かってはいるけれど。母にどれくらい昔の記憶を話そうか躊躇っているうちに時間が過ぎていく。あまり昔の話や細かすぎる内容は、母のご機嫌を損ねてしまう。