どうにもならなかった咳も、アドエアでなんとかコントロールできるようになった。そして「ドラゴン桜第20巻」を地下鉄で移動中に読む。家族で読んでいるのは私だけ、誰も関心を示さない。読んでいると公式副読本が紹介してあり、金田一秀穂先生が「絵筆のように言葉を使おう」と述べている。言葉は考えるツールだという箇所は、日頃言葉を直感ではなく電子辞書的に使っている私にとって、とても共感できる。言葉を選び、文法をチェックしさらにアクセントにも気を配り、ようやく口から発する。そのとたん、ドッと疲れを感じる。これに敬語・謙譲語などがつくと、かなりのダメージだ。だから感情的な言葉を投げかけてくる人には、どう対応していいのか困ってしまう。すると相手はにぶい私にさらに怒り心頭となる。私が感情的になって話している・・・と見られるとき、実は話し方が早く声が大きいだけで、いつもより理路整然と理屈をまくしたてる。どう見ても感情に基づいて話してはいない。物静かでおとなしく何を考えているか分からない妹に比べ、「あなたはわかりやすい」と母はよく言ったものだ。それが賛辞でなく、私の欠点だと気づいたのは、つい最近だ。たまにはこんな話もしましょう・・・μ先生。