6月があっと言う間に過ぎていく。今月最後の土曜日は、家事や買出しに駆け回る。資料のコピーも残っているし、PCが戻ってきたら初期設定からやり直しだ。久しぶりに用事がないにもかかわらず、子ペンギンと話す時間がとれないのはなぜだろう。雑念の塊を持て余しながら夜になり、彼と一緒にTVを見る。子ペンギンの得意な“IQサプリ”だ。一度パターンを覚えると、すらすら答えていく。“アタック25”は飽きないけれど、IQサプリはイマイチ好きになれない。特に彼との能力差を思い知らされるのが、間違い探しだ。単純な間違い探しなら同じ速度で発見できる。しかし彼の言う「鏡」という状態は、どうにも見つけるのが難しい。おそらく小学校1年生のとき、鏡に映る姿が左右反対だと教えられ理解できなかったのが続いているのだろう。わたしは・・・が「わ」ではなく「は」と書かなければならないのは理解できる。それは、「は」と書いたら居残りから解放されると発見したからだ。ところが鏡の左右は、どうにも理解を超えていた。悲しいかな直感的には理解できない。自分の姿を鏡の方向に移動し、回転し、それを見つめるもう一人の私が渋々「反対」だとささやく。その間数秒、とんでもなく難解な問題を解いているような気分になる。だからだろうか、あまり鏡を見ないのは・・・。