在来線を乗り継ぎ、京都に行った。K先生が知らせてくださった「モーッアルトとくじら」を見るために。こちらでも数日間上映されていたが、都合が付かなかった。東寺の近くにある映画館で、上映は一日1回。お昼の上映時刻に間に合うよう、先に食事を済ます。映画館で映画を見るのは3年ぶりだろうか。思い切って時間をとらないと、つい見そびれてしまう。映画の感想は、TVドラマや今までの映画よりも、様々なタイプのASDが登場してよかったと思う。主人公がASDの場合、それが典型的な例だと誤解されてしまうことが多い。後は何だろう・・・ああいった人たちは、けっこう私の身近にいるということだろうか。全く違う世界の物語を見てきたとは思えない。それよりも最初のシーンで登場したタクシーの乗客が日本語らしき言葉を話していたこと。終わり近くで、精神科医が登場し"Aspergers are strange animals"と言い、その訳が「アスペルガーって、やっかいよね」だったことが強く印象に残っている。その外に、主人公の恋人役を演じた女性のアクセントが気になってしかたがなかったことだ。元々どこの出身なのか、それとも演技でああいうアクセントを使うのか、物語の展開そっちのけで観察してしまった。大した感動もせず、最後は雑念の虜になり映画館を後にする。字義的解釈ならまだいいが、音韻的解釈はどうなんだろう・・・。