新学年が始まって、そろそろ3週間近い。学校では神妙な子ペンギンだが、家でそのストレスを発散する。エンドレスな話の相手をさせられる家族は、たまらない。今年度の目標は働く意欲をさらに高める…だそうで、単純労働が嫌いな子ペンギンはウンザリ顔だ。もともと高等部1年の学習で、働くことの意味をやっていない。いきなり作業学習と現場実習にかり出され、ずいぶんトラウマを抱えてしまった。今年は現場実習をパスし、学校で勉強すると言ってきかない。それなりに彼の意思表示を尊重しつつ、就労移行支援センターなどをいくつか見学できたら・・・と思う。そしてレポートを書いて、6月の現場実習に参加したこととしよう。養護学校というものが、本人の意思確認をいかに軽視しているかを初めて思い知る。しかし子ペンギンが落ち着かないのは、それだけではないかもしれない。朝も夜もかかってくるPTAの電話やメールの対応に追われる私。高校受験でカリカリしている子どもδ号の、威嚇するような歩き方etc。じっと観察すれば、彼の神経を逆撫でする要因が、ゴロゴロしている。ほどよい脱力感が、我が家に欠けているのかもしれない。PTAの連絡時間さえ決まっていない状態で、朝から晩まで電話はいかがなものだろう。そろそろ学校にご奉仕するPTAという古い概念を脱ぎ捨てたいものだ・・・と、負け犬の遠吠えみたいにこっそり叫ぶ。