夕方K州滞在中のダンナから電話があった。外出中犬に手を噛まれ、病院で処置を受けてきたと言う。散歩中とはいえ、なんということだろうと子ども達も呆れる。そして話題は「どうして犬がパパを噛みたくなったのか?」という方向に自然に向かっていく。さすが子ペンギンの行動観察に慣れている兄弟達だ。いくつか原因となる事象を挙げてみたが、子ども√号が「要するに、犬が噛みつきたくなるような状況に追い込んだ人間に問題があるのでは?」という意見に落ち着いた。その後H先生に電話をし「PTA会長になったけれど、今年1年は様子見になりそう」とボヤく。PTAが学校にあれこれ口出しすべきでないと思っている以上、保護者はPTAを信用しない。役員にしても保護者の声を丁寧に拾ってこなかったため、親たちはclaimerとして声を上げてしまう。H先生がどうしてPTAが機能しないのか尋ねるので、組織の現状をありのまま伝えた。「なるほど…」と落胆する声が受話器から聞こえる。確かに身勝手な保護者がいるのも事実だが、誰も初めからclaimerになろうと思っているわけではないだろう。学校と保護者とのcommunicationを円滑にするのがPTAの役割かもしれない。「学級委員はコマでしかない。いかに有効に動かすかが役員の力量」と前役員に言われたが、機能不全の一因はここにあるのではないだろうか。