図書館で2冊本を借り、もう1冊は生協で買った。 買ったのは、上野一彦著「軽度発達障害の心理アセスメントーWISC-Ⅲの上手な利用と事例」だ。自分の為ではなく、保育園でよく質問されるからだ。それは知能検査の度に結果に一喜一憂するお母さんから、どうしたらいいのかと尋ねられる。知能検査の趣旨さえ説明されず、一気にやられるのではたまったものではない。まして検査結果を親にも理解できるよう解説し、今後のアセスメント作成に繋げるべきだと思うのだが、そこまで時間をとってもらってないようだ。不安に駆られた親は一様に「忙しそうなので…」とか「難しそうなので…」とテスターに踏み込んだ説明を求めない。私にはデータがないので、何とも答えようがない。そこで、いつもテスターに対する、あんな質問・こんな風な訊き方のノウハウを伝える。知能テストの結果に泣いたり笑ったりする必要はないし、親はとことん説明を求めるべきだと教える。それにはある程度の知識があった方がいいかもしれないと思い、ざっと読んでもらえそうなこの本を選んだ。子ペンギンが療育に通っていた頃は、検査結果の説明はなかったに等しい。巫女さんのご選択のように、突然IQを告げてきた。まったく人をバカにしていると今でも怒りがこみ上げる。そんな想いをもうこれ以上してほしくない。こんなに感情で物事を考えるのは、何故だろう。過去は過去ではなく、そのままの状態で私の目の前にあるからだろうか。さて、借りた2冊を読んでしまおう。大津由紀雄著「認知科学への招待2」と自閉症教育推進プロジェクトチーム編著「はじめての自閉症学級ー新たな自閉症教育の取組」だ。