夕方寄ったTS○TAYAで、念願の「時をかける少女」を見つけた。もちろん原田知世が主演した作品だ。子ども4号に授乳しながら見たのが最後になる。今夜は絶対見ようと思い、資料をスキャナーにかけずそのまま積んでおく。ストーリーは覚えているし、どこがどうなるのかも記憶している。しかし、何度見ても最後に廊下ですれ違うシーンに憧れてしまう。時を超えて会いたい人がやってくるが、気が付かないまま時間が過ぎる。尾道の古い街並みも魅力的で、時間を超えた美しさのようなものを訴えている。娘はあの映画に出てくる高校生達が自分たちと随分違うと苦笑する。子ども4号は「よくそんな話を観ているね~」と相手にしてくれない。時を超えることが、あんなに素敵だとは…と、時をreplayばかりしている私は嘆く。映画では過去と未来をいったり来たりするが、私は過去をdownloadする。こっそり過去を再生しつつ、相手に何を話そうかいつも考える。それはメモ帳以上に便利だけれど、ある意味詳細すぎて判断すべき点を誤ってしまうこともある。過去の記憶にしがみつかなくても生きていけるのなら、それはそれで幸せなのかもしれない。