子ペンギンの個人懇談があった。担任を含め教師3名vs私という、相変わらずの取り合わせだ。少し早めに学校に行くと、廊下で高等部の教務主任に声をかけられる。先日の実習発表会に使った資料をコーナーに張っているので見て下さいとのことだった。実習前説明会で要求したのは、各教室に常置できる小冊子にすることだ。そこまで手が回らないのかもしれないと、初の取り組みに感謝の言葉を述べた。学校に新しい取り組みをして欲しいと要求するとき、必ずそれが子どもだけのためでなく教師の為にもなるような提案にする。先生達が研究発表の題材にしたくなるように話を持っていくし、具体的に取りかかり方も説明する。子どもにもお得で、先生にもお得感を持ってもらうのがコツかもしれない。出来たことは褒めるけれど、ツッコミも程良く入れる。「先生、うちの息子が新聞で高校の単位未習を読んで心配していまして~、まさかうちの学校ではそんな事ありませんよね?」とさりげなく言う。教務主任の目が一瞬ピクッと動くのを確認しつつ、「先生にお聞きして安心いたしました~」とかわす。教務主任は知り合いのH先生つながりで研究熱心だ。彼らと進路指導のS先生は、筋道を立てて話をしていける人たちだと思う。個人懇談の最中に、副担任が「子ペンギン君のお母さん、そんなに頭でっかちにならなくても…」と私の話を遮る。そうか、私は彼らにとって理屈をこねる人なのか…と旧来の教え方を良しとする人たちとの壁を改めて感じた。