今夜は子ども4号と子ペンギンの機嫌が悪い。子ども4号に数学の問題を教えたら、「ママの教え方は速やくて分からない」とおかんむりで塾に行ってしまった。食事の準備中に聞かないで欲しいと言いたいのをグッと我慢する。子ペンギンがイライラしているのは、食器洗いに励みすぎて手が荒れてしまったことだ。手荒れ用のクリームを塗ってため息をつき、ローションを試しては大げさに嘆く。「こんなことなら不良になってしまえばよかった」と騒ぐ。確かによい子をしすぎたのだろう。過ぎたるは~と言う諺の意味を、今なら彼も理解できるだろうか。明日はゴム手袋を買ってくるように頼まれてしまった。それも医療用のだそうだ。毎回食器洗いを強迫的にしてもらわなくてもいいのだけれど、なかなか彼の複雑なroutineを手直しするのもやっかいだ。挙げ句の果てに彼と合意したのは、医療用ゴム手袋を使い、食器洗い用洗剤を天然のものに替えることだ。「◎△☆洗剤にするからね」と言うと、「あ~懐かしいね。15年ぶりでしょ?」と言われてしまった。とんでもなく記憶力がいいことを実感する。それにしても自閉症のドラマに、別の寡黙な自閉症の青年が登場した。あんなに寡黙なら、我が家はどれほど平和だろうか。騒がしい自閉症の青年ドラマでは、絵にならないのだろうか。