娘と一緒に最後の大学説明会に行く。市内の某ホテルで開かれたが、思った以上に盛況だった。第一志望なのにオープンキャンパスに間に合わず、今日まで説明会に行けずじまいだった学校だ。他のブースには興味がないらしく、さっさと会場を後にした。途中ジュンク堂に寄って参考書を買う。こんなに土壇場になってまだ参考書を探す心境はいかがなものか…などと考えるのは止め、一番実践的なものを薦める。あとは過去問の分析だけれど、彼女はどこまで分かっているだろう。基本的には、子どもに必要以上に関わるのが好きではない。特に自分自身が体験していないことに付き合うのは苦痛だ。受験で困る…という理解不能な状況を、この私にどうやって解決しろと言うのだろうか。まあいいか、とにかく本に書いてあるように母親の役割をしているわけだし。生理的に母親であることは苦痛ではないけれど、それ以上の場面で母親らしく振る舞うことのストレスは耐え難い。それに比べると、ダンナはお気楽に構えている。今朝も京都にある女子大の広告を見つけて喜んでいたし、CMで魔法使いサリーが登場すると大喜びだ。「サリーちゃんの友だちでよし子ちゃんの三つ子の弟たちは何という名前だったのかなぁ?」とダンナに聞くと、「さあね」と言う。よしこちゃんの弟たちへの無関心と、娘の進学への無関心は限りなく等しく思えてきた。