もう週末になり、1週間があっと言う間に過ぎていく。子ペンギンにとっても楽しい2週間が、あっと言う間に過ぎていった。教育実習生のお姉さんが大学に戻っていく。昨晩はせっせと手作りのカードを作り、実習生に渡すのだと張り切っていた。上手く渡せるタイミングを見つけられるかな?と少し気にかかっていた。連絡帳を見ると、彼は今までになく饒舌で、自ら実習生の隣でランチを食べ、プレゼントを渡したらしい。食べ終わっても、しばらくお姉さんと話し込んでいたと書いてある。その光景は、担任以下クラスの先生方も初めて目にするものだった。子ペンギンは必要以上に人と話さない。しかし気に入った人か特定の人には、騒がしいくらい話しかけてくる。今まで担任とは最小限の会話しかしなかったのかもしれない。彼に実習生の大学はどこなのか聞くと、知◎だと教えてくれた。今年はお気に入りの漫画作家に加え、その実習生にも年賀状を送るのだろうか。感情を豊に表現し、人によっては饒舌になり、思春期の階段をゆっくり上っている。自閉症に生まれて、どう思っているんだろう…彼。