娘の荷造りを手伝っていたら、たまたま子ども達の幼い頃の写真が出てきた。子ペンギンがニコッと笑っているシールと子どもχ号がお茶目に笑っているシールだ。子ペンギンが幼稚園に入るとき、全ての持ち物に彼の顔写真シールを貼った。クレヨンから帽子・カバンまであらゆるものに何十枚と貼ったものだ。文字は読めても相手とcommunicationを取らなかったし、何よりクラスの子達が間違えて持っていかないようにしたかったからだ。写真店にネガを持っていくと、数日後に大小数種類のシールが出来上がってきたものだ。今でもやっているのだろうか?シールが剥がれそうなカバンや帽子には、シールを事務員さんがよく付けている丸い名札に貼り付けた。スモックや帽子には、そのまま名札の裏についている安全ピンで止めれば出来上がる。もちろん名札の表面にカバーが付いているので、雨に濡れても大丈夫だった。そんなことに明け暮れたあの頃が、ある意味懐かしい。シールの子ペンギンは、ちゃんとカメラに向かって笑っている。自閉症児は無表情ではないのだ。表情がないのではなく、どうやって表したらいいのかタイミングと場面が掴みづらいのだ。どうして表情に乏しいと思われてしまうのだろうか。私も写真が怖かった?歳の頃を除けば、ほとんど笑って映っている。無表情というのは、ずいぶんな解釈だと思えてしかたがない。