考えがまとまらない日は、何をやっても今ひとつだ。集中できないのは、まず子ども達の学校行事に振り回されることだろう。関心のあることを考えるのは、家族が寝静まってからになってしまう。やれやれ、自分の時間が来たと思ったら、子どもπ号が埃だらけのエアコンフィルターを手に持って近寄ってくる。そして「これ、どうしたらいいかなぁ~」と私に差し出す。神経がプチプチ切れそうになるけれど、掃除機とぞうきんで片づけた。30日が運動会の子ペンギンは、毎日練習をしているらしい。連絡帳には、「~の練習をしました。子ペンギン君はとても頑張っています」と日替わりで記入してある。頑張るってどういう意味なんだろうと、具体的な状況説明をつい担任に求めたくなる。子ペンギンは「練習はするけど、本番は休むよ」と、運動会などに週末を奪われるのは不本意だと文句を言い続けている。先生にとって頑張っているように見えても、本人には随分迷惑な話なのかもしれない。私自身は人に挨拶するとき、面倒な会話をしたくないので「がんばります」で済ませることがある。しかし、子ども達には「頑張りなさい」とは決して言わないようにしている。「がんばる」という日本語が、なんだか偽善的に思えてしかたがないからだ。来週の連絡帳に「頑張るという表現以外に具体的な言葉を用いて☆字以内にまとめてください」と書いてみようか。もし私に誰かが「頑張れ」と声をかけたら、きっと「何を?」と言ってしまうだろう。