NASから冊子が届いた。“Information for parents, Autistic spectrum disorders(ASDs) and related conditions”というA4版で56ページの構成になっている。会員の更新をした時に送って欲しい資料にチェックを入れたので、該当する物を送付してくれたのだろう。この冊子は我が子が診断を受けて間もない親のために書かれたものだ。最初のメッセージがとても分かりやすく、私が今読んでも腑に落ちる。それは"It's not your fault" と"You aren't alone"という文章が強調されていることだ。子ペンギンが診断を受けたときこの言葉を聞いていたら、どれほど迷わなかっただろうか。今に至るまで誰1人として周囲の専門家からこの文言を聞く機会がないのは、どういうことなのだろうか。日本語の冊子よりも理解しやすい表現は、学ぶところが多いと思う。パラパラと冊子を読んでいくと、あるページが目にとまった。47ページの"A final word"だ。内容は障碍を持つ子どもに対して生活の全てを捧げてしまうと、結婚生活を破綻させ、他の兄弟からコミュニケーションなどを奪ってしまうというものだ。何事もほどほどに、バランスを保つように薦めている。確かに子ペンギンが療育を受けていた頃、他の子ども達は我慢を強いられたことが多かったと思う。私自身、子ペンギンの事だけ考えるのが精一杯だった時期がある。あのころ私にブレーキをかけてくれる人がいたら、この世界に足を踏み入れなくて済んだのかもしれない。