お昼近くに軽い吐き気,そして夕方寝込んでしまった。子ペンギンたちが料理を作ろうとしたのだが、調理の段取りでもめたらしい。大きな声で目を覚ました。結局夕食を1時間遅れで作った。我が家の場合、子どもが多いけれど「船頭多くして…」をそのまま体現しているのではないかと思う。
それもこれも、父ペンギンが新幹線通勤を始めて3ヶ月、私の生活時間帯がズレてしまったためだ。日々時差と格闘しているが、思いの外新しい生活に適応できずにいる。今まで職場の近くに住んだので、時間的に余裕を持てた生活だったと思う。しかしこの3ヶ月間、つれあいの生活時間と子ども達の生活時間に対応したあげく、疲れ果ててしまった。父ペンギンもマイペース、子ども達も輪をかけて我が道を行く。そんな家族の中で、私は一体どういう存在なのか分からなくなってしまった。誰に焦点を当てればいいのか、皆目見当がつかない。ただ一番大切なのは、私がいかに進歩していくかであり、その道を阻む者は、家族であってもゆるせないでいる。何をしても中途半端で、何も成し遂げないでいる私は、自己嫌悪と限りなく低い自己評価の泥沼にはまったままだ。裏返せば、子ペンギンと同様に私は完璧主義者なのかもしれない。そんな私にとって家族に愛情をそそげと言われても、一体どのくらいの量を、どのくらいの期間そそげばよいのか判断できず困ってしまう。人は時に「頑張れ」と言い、またある時は「無理をしなくても」と言う。どちらが本音なのだろう。そして頑張ることから、のんびりすることに意見を切り替えた理由を表明しないのは、何故だろうか。さまざまな人たちに聞きたい「あなたが◇年○月△日に言ったあの言葉と、たった今あなたの発した言葉が正反対なのはどうしてですか」と。私に誠実であろうとするならば、私の記憶にも誠実であってほしい。そんなことを考えながら、新しいイスに座りくるくる回る楽しさを堪能する私は、常同性の虜なのかもしれない。