久しぶりに予定の入っていない週末が猛暑日になってしまい、じっと家にいるしかなかった。日が沈みそうになる頃、ようやく出かける準備をし、街の書店をはしごした。本に囲まれると、とても気持ちが落ち着く。私は本に話しかけるけど、本は私に突然話しかけてこないから、安心して囲まれて過ごせる。人と話すとき、相手はそれほど考えていなくても、持っている情報を全て出し、そこから言葉を選び、さらに・・・と何度もプロセスを自然にではなく、意識してしなければならず、本当に疲労困憊となる。本は言葉の標本、人は活きている言葉を投げてくる。捕まえるのは大変なのに。