昨日は恒例の留学生達による日本語学習の成果発表をかねたpartyがあった。まだ来日して日も浅いのに、だんだんcommunicationがとれるようになっていくのは、子どもの成長を見るようで嬉しい。いくつかのグループが寸劇や踊り、コーラスを発表した。あるグループは「ステレオタイプですか」という寸劇を演じた。場面を紹介すると、カウボーイハットをかぶり、西部劇に出てくるような服を着たアメリカ人が、ハンバーガーを食べている。
そしてフランス人は携帯電話でおしゃべりに忙しい。側にはフランスパンとワインのボトルとグラス。そこにデンマーク人の学生が来て、道を尋ねるのだが、各自が自分の国の風習を押し付け合い、上手くコミュニケーションが行かない…という展開だった。デンマークの学生がデーニッシュパンを持っていたのが面白かった。もう1人の学生はアメリカ人で、やたらとGilletのカミソリとシェービングフォームを宣伝していた。この数ヶ月で日本人と接し、日本人が抱く彼らの母国のイメージを嫌というほど聞かされたのだろう。彼らはアメリカ人もフランス人そしてデンマーク人も、それぞれ性格も違い、考え方も違うと言いたかったのだろう。私たちは書物やメディアから得た情報に頼りすぎる傾向がある。それは自閉症も同じ事だろう。自閉症児・者であっても、それぞれ能力、性格、嗜好etcが異なるのだ。自閉症の知識が普及するのは喜ばしいが、ステレオタイプなとらえ方をされないよう配慮が必要かもしれない。