一日に2回も数時間、言語を操る仕事は身体にきついのだと実感した。師走という言葉が無くならないわけだ。
空いた時間は読書をして独りを堪能する。
ベーテル・ヤーデンフォシュ著「ヒトはいかにして知恵者(サピエンス)となったのか-思考の進化論-」を読んでいる。認知科学の本は、文学や小説と違い、どの章から読んでも違和感がないのがいい。天の邪鬼なせいか、最初から読み始めることは滅多にない。気の向いた章からランダムに読み進める。そして各章の情報を最終的にパズルを合わせるように統合するのが好きだ。各々の章が論理的に統合されたとき、その快感は計り知れないものがある。
ヒトとの会話は返答しなければならないが、本はそんな必要がない。
私のなかの入れ子になった私と対話する楽しみを与えてくれる。