実家で新年の食事会。今年は妹夫婦の都合に合わせ2日に。 あいにく外食できそうな店もなく、家でsukiyakiをすることに。母が亡くなってからは、私と妹そして父が試行錯誤しながら調理。ところが2年前、父が買ってきたネギがフツーよりも固かったのに父がショックを受けたのと、その前にも父が鍋を移そうとして手を滑らしてしまい、sukiyakiが大変なことになってしまった経緯がある。父はこの2つの失敗を気に掛けており、二度とsukiyakiはしたくなかったようだ。しかし、妹夫婦の都合を優先するということで、渋々sukiyakiになった。こりに懲りた父がとった行動は、sukiyakiの作り方を変えてしまったことだ。いきなりトラウマいっぱいのネギを鍋でぐつぐつ茹で始め、そこに残りの食材・・・という変則的な作り方だった。もうネギの失敗をしたくない・・・というオーラを出しまくって。ここまできたら、もう父の思うようにさせてあげようと腹をくくり、最後に味見を手伝ったのみ。 2つめのトラウマがある鍋は、私が布巾でつかみ、ひょいと持ち上げ運んだ。それを見て父も安心したようだった。やれやれ、と思っていたら、味にうるさい末っ子が妙な顔をする。たしかにフツーのすき焼きではない。 とっさに「ね、おばあちゃんの味付けとおじいちゃんの味付けはこんなに違うんだよね~。高級なお肉だとどんな調理方法でも美味しいよね」と笑い飛ばしてごまかした・・・。
娘はそれなりに苦労しました、おとうさん。