子ペンギンが学校に戻った初日の朝、ちょっとしたハプニングがあった。あとから担任から聞いたのだが、子ペンギンが教室の入り口に机や椅子をおいてバリケードを作ったそうだ。彼は「誰も入ってくるな」と叫んだらしい。自分から学校に戻ると決めて実行したものの、いざ現場に行くと緊張と恐怖がごちゃ混ぜになったのだろう。担任には前もって連絡をしておいたので、適切な対処をしてもらえた。帰宅した子ペンギンは疲れた様子だったが、ひさしぶりに合唱の練習ができて満足げだ。明日も明後日も学校にいくのだと張り切っている。学校を休むのも勇気がいったのだろうが、学校に戻るのはもっと勇気がいったのだと実感した。学校から「有給休暇」を取れたこと、そして休暇明けにまた学校に戻れたことは、彼の人生で大きな意味を持つだろう。ストレスは立ち向かうものではなく、回避するものだ。