Viktor Franklが著書の中でニーチェの言葉を引用し、「生きるべき、なぜ-whyを知っている者は、ほとんどすべてのいかに-howに耐えることができる」と述べている。あのような極限状態ではないにしろ、自閉症児も同じことが言えるのではないだろうか?生きる目的、楽しみを知る障碍児は、それを励みに日々の困難に立ち向かえるのではないだろうか。もっと簡単に言えば、日曜日に何をして過ごすか、どんな楽しいことが待っているかを知る自閉症児は、日々の仕事にも張り合いを持って取り組めるのであろう。子ペンギンも成長し、社会で自分の果たす役割を理解できたなら、たとえ他人にとっては単純な仕事であっても、彼なりに取り組むことができるだろう。親として、ペンギン社会の成り立ちを、ゆっくり丁寧に説明していきたい。